妊娠率が高いタイミングはいつ?
性交渉のタイミングにおける妊娠反応陽性率・臨床妊娠率(赤ちゃんの袋を確認できた)に関しては、引用論文では以下のことが述べられています。
●ラインは、妊娠反応陽性率を表しています。
→妊娠反応陽性と出るのは、排卵日・排卵1日前・排卵2日前が同等に高いと言えます。
○ラインは、臨床妊娠率(赤ちゃんの袋を確認できた)を表しています。臨床妊娠率は排卵1日前・2日前が同等に高く、排卵日はガクッと落ちます。
→排卵日は流産率が高いといえます。
⇒排卵日の1-2日前にタイミングがあるのが最も妊娠・出産率が高いと言えます。(2日前の方が1日前より出産率高いとデータもあります:出典③)
また、排卵5日前でも妊娠することはありますが、排卵1日後は妊娠していません。
⇒排卵日前のタイミングは決して無駄にならないと言えます。排卵後になってしまうくらいなら積極的にタイミングをとるべきです!
性交回数と妊娠率の興味深いデータ
毎日タイミングとった場合→妊娠率 0.37/周期
1日おきにタイミングとった場合→妊娠率 0.35/周期
1週間に1回のタイミングの場合→妊娠率 0.25/周期
⇒毎日タイミングをとると精子が少ない?と思われるかもしれませんが、毎日のタイミングが妊娠率を下げることがありません。毎日、性交渉をとってもらって構いません。ただ、1日おきのタイミングでも十分かもしれないです。
私は日常診療で、本命と考える1-2日前くらいに連日とその前後に1日おきくらいのタイミング指導をよく行います。通院してもらえると排卵をサポートする薬などである程度排卵日をコントロールできることが通院のメリットと考えます(夜勤や出張など多いカップルは特に)。
通院できないor通院をためらっているという方は、まず排卵日を狙うことをやめ、月経が終わったら排卵日過ぎあたりまで1日おきのタイミングをとることから始めてもらうのが良いと思います。逆にそれを実行しても半年妊娠しないなら迷わず受診して下さい。