低用量ピルの効用
Efficacy of LEP/OC
低用量ピルの効用
低用量ピルには、「低用量のエストロゲン」と「プロゲステロン」の2つの女性ホルモンが含まれています。必要十分な低用量の2つの女性ホルモンを補充し、通常の月経・排卵に伴うダイナミックな女性ホルモンの動きを抑えることで、月経・排卵に関連する悩みだけでなく様々な効用があります。 なお、服用前にきちんとした排卵・月経周期がみられる方は、服用をやめればいつでも妊娠できる状態に戻ります。
低用量ピルの具体的な効能 |
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①生理痛の改善
生理痛は、子宮内膜から分泌される「プロスタグランジン」が強い子宮収縮運動を促すことによっておこると言われています。ピルは内膜を薄く保ち、プロスタグランジン産生を抑制することで、生理痛を軽くします。
②月経周期が規則的になり、出血量も減る
規則的なホルモン補充を行うことにより、月経周期が規則的になります。また、内膜増殖を抑える作用があるため月経の出血量が減ります。
③PMS/月経前症候群(月経前のイライラなど)の改善
PMS(月経前症候群)は、月経前の3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するのが特徴です。卵胞ホルモンと黄体ホルモンが急激な変動により脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことが、月経前症候群の原因と考えられています。このホルモンの急激な変化をピルで抑制することであらゆる症状を緩和します。
ココロの不調 | イライラ・怒りっぽい 気分がおちこむ 憂鬱 弱気・不安 無気力 集中力の欠如 悲しくなる 周囲の人に八つ当たりしてしまう 食欲不振・過食 |
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カラダの不調 | 肌あれ・ニキビ 腹痛 頭痛 乳房の張り むくみ 疲れやすい 意欲低下 眠気睡眠障害 肩こり 倦怠感 のぼせ |
④避妊効果・排卵痛の改善
規則正しく内服すれば排卵を抑制することができます。排卵痛がなくなり、避妊効果もあります。
⑤子宮内膜症による下腹部痛・腰痛の改善とその進行抑制
子宮内膜の増殖を抑制するため、子宮内膜症の増悪を抑えることができます。子宮内膜症に伴う腹痛や骨盤痛も軽快させます。子宮内膜症は周辺臓器と癒着しやすいという特徴があり、不妊症の主な原因の1つでもあるため、将来妊娠を望む女性は治療しておくべきといえます。
⑥プレ更年期・更年期様症状の改善
プレ更年期・更年期様症状にも効果があります。必ずしも低用量ピルが最適な治療とは限らないため他の治療をお勧めすることも多々あります。
⑦ニキビ・肌荒れ・多毛症の改善
低用量ピルにはニキビ・肌荒れ・多毛症を改善する効果もあります。これはホルモンバランスの乱れ一因で、特に卵巣から分泌されるテストテロンという男性ホルモンがニ要因として考えらえています。副効用の1つとして期待されます。
低用量ピルの副作用
低用量ピルには下記の副作用が挙げられます。
マイナートラブル
軽い吐き気(1ヶ月以内に消失することが多いです)
不規則な少量出血(3ヶ月までにほぼなくなりますが、稀に半年続くことがあります)
頭痛・めまい・乳房の張り(服用初期に感じることがあります)
血栓症
最も注意すべきものとして血栓症が挙げられます。しかし、内服注意すべき事項がない場合は相対的なリスクはそう高くありません。
血栓症が起こる頻度 |
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低用量ピルの処方について
以下の条件や病気に当てはまる方は原則処方できません。
処方ができない方 |
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